ご 挨 拶

松蔭会の皆様方には,益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。この4月に,國生校長の後任として,志布志高校校長を拝命,着任しました松崎浩隆(まつざきひろたか)でございます。創立113年目を迎える県下でも有数の歴史と伝統をもつ学校ということで,身が引き締まる思いであると同時に,数多くの著名人を輩出している学校に勤務しているということは,我々教職員にとっても,大きな誇りとするところであります。私事になりますが,実は父が昭和39年~昭和45年まで,志布志高校に勤務しておりまして,私はその時に,ここ志布志町安楽で生を受けております。ですので,不思議な縁を感じている次第です。松蔭会の皆様方には,樺山会長をはじめ,これまでも長きにわたり物心両面からの心強いご支援とお知恵を賜り,厚く御礼申し上げます。

志布志高校の近況をお伝えしますと,今年度は1年生91名,2年生87名,3年生92名,計270名でスタートしています。各学年3クラスで,以前からすると随分少子化の影響を受けている印象ですが,3月の卒業生の合格者数(延べ数)は国公立大学が17名,私立大学が103名,短大専門学校等25名と皆粘り強く取り組み,全国各地へ進学していきました。小粒な中にもキラリと光る学校,また進化する学校を目指していきたいと思っています。

ここ2年,学校の教育活動は,新型コロナウイルスに翻弄される日々ですが,目の前の難局を乗り越えるべく,生徒諸君は柔軟に教育活動を消化しています。例えば,体育祭・文化祭の縮小開催,修学旅行先の県内旅行への変更等,形態を変えての実施を余儀なくされておりますが,生徒の成長のために何が必要かを常に考え,学びを止めることなく教育活動を展開している状況です。

さて世界は,AI・人工知能を中心とするSociety5.0の社会に向けて,今まで経験したことのない速さで変化しております。激変する社会に対応する人材の育成に向けて,学校と地域とが一体となった教育内容の創造が,今まで以上に必要になるとも思っております。松蔭会の皆様方には,引き続き本校教育の充実に向けてご支援を賜りますようお願い申し上げます。

志布志高等学校 校長 松崎浩隆


ご 挨 拶

本校の歴史は,明治42年(1909年)4月に旧制志布志中学校が開校したことから始まります。また,大正9年(1920年)には,志布志実科高等女学校が開校。

昭和10年(1935年)に県移管となり,志布志高等女学校と改称されました。この2校が,戦後の学制改革により,昭和24年(1949年)に合併して志布志高等学校が誕生しました。

 昨年度は,めでたく創立110周年を迎え,記念式典や祝賀会,記念事業等無事終えることができました。同窓会,PTAをはじめ,関係各位の方々におかれましては,多大なる御支援,御協力を賜り,心より感謝申し上げます。創立112年目となる今年度より,順次新制服への移行となりました。はつらつとした92名の新入生がブレザー仕様の新制服を纏って入学し,新年度がスタートしました。今後,志布志高校の新たなシンボルとなってくれたらと期待しております。

 「文武両道」と「質実剛健」で育った本校卒業生は,1万9千9百人を超え,政財界や教育界,芸術・文化の分野などで,全国各地や大隅地区で,中核を担って活躍されています。校長室には,本校卒業生で,長年国会議員を務められ国務大臣にもなられた二階堂進氏が揮毫された「剛健」の書が掲げてあります。

 本校生は,校訓「叡・志・剛」,教育指針「Create Your Future」の下に,勉学や部活動,課題研究や地域でのボランティア活動等に意欲的に楽しく取り組み,将来の礎を築いているところです。平成29年度に「挨拶日本一宣言」を行い,日々その実践に努め,活気あふれる学校生活が展開されております。「チーム志布志,一丸となり活性化」をスローガンに据えて,全職員で心一つに生徒への支援,学校の課題解決に取り組んでまいりたい。

 

            志布志高等学校 校長 國生 勝海